あっという間に東京オリンピック2020も終わってしまいました。
努力がメダルという形になった選手たちの嬉しそうな顔をテレビや新聞でも目にしますよね。
そこで気になるのが「オリンピックのメダルっていくらなんだろう?」。
努力が実るわけですから、相当メダルの価値も高いと思いますよね!?
そこで今回は、オリンピックのメダルの値段を、金・銀・銅それぞれ調べてみました。
また、報奨金やメダルを売った場合の値段も一緒に紹介していきます!
オリンピックのメダルの値段は?
オリンピックで獲得したメダルは、選手にとったらお金に変えられないくらい価値の高いものであることは間違いありません。
しかし、ここではメダルを金属としての価値として見た場合の値段を見ていきましょう。
とはいえ、オリンピックによってメダルの大きさも変わってきます。
そこで今回は、東京オリンピックでのメダルを元に調べてみました。
オリンピックの金メダルの値段
東京オリンピックの金メダルの値段は約9万7500円。
東京オリンピックの金メダルの総重量は556gと、夏季オリンピックとしては過去最大だそうです。
ただ、金メダルは純金製ではないのです。
そして定められたメダルの規定は「オリンピック憲章」によると
メダルは、少なくとも直径60ミリ、厚さ3ミリでなければならない。
1位および2位のメダルは銀製で、少なくとも純度1000分の925であるものでなければならない。
また、1位のメダルは少なくとも6グラムの純金で金張り(またはメッキ)がほどこされていなければならない。
引用元:オリンピック憲章
だそうです。
つまり、素材としては総重量の92.5%は銀を使い、最低6gは金メッキをほどこされているメダルということになります。
オリンピックの銀メダルの値段
東京オリンピックの銀メダルの値段は約5万5000円。
東京オリンピックの銀メダルの総重量は550gです。
銀と言えばシルバーアクセサリーにも使われているため、性質をご存じの方も多いかも知れません。
銀には特有の特徴があり、純度100%だと強度が弱くなってしまいます。
銀は純度が高いからと、価値も高くなるとは言えないのです。
とは言え、純度が低すぎても別の物質を混ぜてしまうため、銀の輝きを失ってしまいます。
オリンピックの銅メダルの値段
東京オリンピックの銅メダルの値段は約430円。
東京オリンピックの銅メダルの総重量は450gです。
ちなみに、銀の価格は毎日変動するため、上記の値段も大きく変わってきますが、
1912年のオリンピックまでは純金製の金メダルが使われていたので、金属の価値としても高価だったんですね!
オリンピックの報奨金は?
オリンピックのために一生をかけて努力してきた選手にとって、あまりにもメダルの金属価値が低いのが気になります。
でもご安心ください。
日本オリンピック委員会からの報奨金
メダルを取得した選手には日本オリンピック委員会から「報奨金」が出るんです!
IOCからは、上位3名まではメダルと賞状が授与されることが決められています。
また4位から8位までの選手には賞状が授与されます。
そして、
オリンピック競技大会においては、上記以外の賞や賞品、栄誉はあたえられない。
引用元:オリンピック憲章
とも規定されているんですね。
そこで、各国のオリンピック委員会が報奨金を支払うことになるのです。
日本オリンピック委員会からは
順位 | 報奨金 |
金 | 500万円 |
銀 | 200万円 |
銅 | 100万円 |
が、各選手に支払われます。
ちなみに、2016年のリオ五輪から金メダリストは300万円から引上げになったそうです。
各連盟・団体・スポンサーからの報奨金
さらに、選手の所属する各連盟、団体、契約スポンサーからの報奨金も出るのが一般的だそうです。
ただ、これは各自の規定になるので報奨金の価格はピンきりになります。
以下、金メダル獲得時の報奨金を少しご紹介しましょう。
報奨金 | 競技名 |
3000万円 | 自転車競技 |
2000万円 | 陸上・ゴルフ・馬術 |
1000万円 | バドミントン・空手・卓球 |
800万円 | テニス |
50万円 | 体操 |
なし | 柔道・水泳・女子ソフト |
なんと、柔道や水泳選手には報奨金がないのですね!
ただ、日本柔道連盟によれば、若手の選手育成の強化事業では連盟が費用を負担しているそうです。
つまり、選手の功績よりも育成に力を入れているんですね!
ちなみに卓球男子団体が優勝した場合、卓球用品メーカーのVICTASが1億円の報奨金を検討していたのだとか。
またフェンシングの見延和靖選手はエペ団体で優勝し、報奨金1億円を受け取りました。
団体競技なので4人で分け合うことになると思いますが、それでも2500万円の報奨金!
桁が大きすぎて、筆者には現実味がありません。
東京五輪の高額報奨金獲得者
上記2つの報奨金を合わせてみると、メダルの獲得数や競技によって金額がかなり変わってきますね!
以下、東京オリンピックでの高額報奨金獲得者を紹介します。
- 競泳の大橋悠依選手:1000万円
- 卓球の水谷隼選手:1000万円
- 体操の橋本大輝選手:1330万円
- 卓球の伊藤美誠選手:1400万円
- 空手の喜友名諒選手:1500万円
水泳の大橋選手は金メダルを2つも獲得されていますが、残念ながら水泳連盟からの報奨金はなく。
反対に、日本体操協会は特別報奨金なるものもあるそうで、橋本大輝選手はさらに増える可能性もありますね。
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オリンピックのメダルを売ったら高い!
メダルの金属価値は思った以上に低かったのですが、物には付加価値がつきますよね。
もちろん、オリンピックでのメダルも選手によっては大きく付加価値が変わってくるようです。
以下、これまでにオリンピックのメダルを競売にかけられた例をご紹介します。
開催年・開催地 | 種目・順位 | 値段 |
1900年パリ | 射撃・銀 | 約14万円 |
1956年イタリア | ー・銅 | 約41万円 |
2020年シドニー | 男子バスケ・金 | 約680万円 |
2004年アテネ | 競泳・金 | 約870万円 |
1984年ロス | 男子バスケ・金 | 約911万円 |
1896年アテネ | ー・優勝の銀 | 2000万円弱 |
1936年ベルリン | 陸上・金 | 1億6000万円超 |
相対して数百万~1000万円のようですね。
金属価値が低い分、持ち主である選手の有名度によって価値が大きくなるのですね。
それにしても自分の血と汗と涙の結晶であろうメダルを売るのは、なにか特別な理由があるに違いないですね!